美容師を採用する際の選び方。
すなわち、採用する側が『美容師を選ぶ基準』。
「アシスタントを募集」や「スタイリストを募集」と言った文面のように明文化されてはいなくとも、「こういう人を選びたい」という基準が採用する側にはあります。
その基準を知っておくと、希望するサロン(美容室)や条件で就職しやすくなりますから、知っておいて損はありません。
アシスタント美容師を採用する際の『選び方』には基準があまりない?
美容師は美容師でもアシスタントを採用する際の選び方は、あると言えばありますし、ないと言えばないです。
というのも、アシスタントは見習い期間ですから、
・技術をどれくらい持っているのか?
・指名客をどれくらい持っているのか?
といったことは重要視されないからです。
指名客を持っていなくてもOK!
技術力が高くなくてもOK!
そもそもアシスタントが指名客を持っているわけがないので、指名客に関しては当然ですね。
技術に関しては、素質があるに越したことはありません。
が、これから伸ばしていけばいいポイントであるため、技術に自信がない人であろうとも“伸びしろ”があれば大丈夫です。
とはいえ、伸びしろの有無をどうやって判断しているのかといったら、人となりからです。
人となり、言い換えれば、人柄。
人間性とも言います。
面接という限られた時間の中でも人間性は出ます。
時間に遅れてきたら?
働き始めてからも遅刻が多いのではと思ってしまいます。
話をきちんと聞く姿勢を見せていなかったら?
働き始めてからも人の話を聞いていないことが多いのではと感じてしまいます。
アシスタントとしてどこかの美容室に就職を希望しているのであれば、技術がまだ未熟でも人間性がしっかりしていれば採用される可能性は高くなります。
スタイリスト美容師を採用する際の『選び方』は即戦力になるかどうか
美容師は美容師でもアシスタントではなくスタイリストを採用するとなると選び方のハードルは少々上がります。
というのも、スタイリストを募集しているということは即戦力を募集しているということだからです。
ケースバイケースではありますが、スタイリストを募集している美容室にアシスタントが応募しても即戦力にはならないからという理由で断られる可能性が高いです。
熱意や向上心や真面目さがあれば採用される可能性はゼロではないものの、アシスタントではなくスタイリストを募集しているのだと明言している時点でその美容室はアシスタントは間に合っています。
即戦力を募集しているとなれば、言うまでもなく、より戦力になりそうな美容師が選ばれます。
勤続年数。
指名客がどれくらいいるか。
そういった数字の開示が求められ、技術力がどれくらいあるのかの判断材料にされます。
採用されたいからといって数字を盛ったり嘘をついたりするのはNGもNG!
嘘だとわかった時に、それまでどんなに信頼関係を築いていたとしてもゼロどころかマイナスになります。
正直に話さなければなりません。
盛ったり嘘をついたりすることなく、「いかに自分が即戦力になるか」をアピールしましょう。
美容師のみならず採用時の選び方の基準になるのは「どんな人間か」という点
美容師を採用する際、いえ、美容師に限らず誰かを採用するとなったら、「どんな人間か」という点に重きを置くことになります。
そういう意味で採用時に選び方の基準になるのは、やはり、人間性です。
スタイリストを採用する際には技術力を求めますがしかし、どんなに技術を持っているとしても、指名客が多くいることをアピールしたいのだとしても、それを声高に自慢するような人と一緒に働きたいか?
答えは「いいえ」ではないでしょうか。
応募する側としては、アピールと自慢は違うのだということを肝に銘じなければなりません。
それと、転職したいケースも注意が必要です。
美容師からまったく違う業種に転職するのではなく、違う美容室に転職したいケース。
いわゆる同業他社に転職するケースです。
転職理由を必ずや聞かれることになりますが、その時、お世話になった美容室を悪しざまに言うのは絶対にNGです。
採用する側にしてみれば、そういう人はまた違う美容室に転職するとなったら自分の美容室の悪評を流すかもしれないと危機感を抱くからです。
採用担当者は実に多くの人間を見てきています。
人間性の低さ悪さが透けて見えれば、採用を見送ります。
まとめ
美容師を採用する際の選び方は結局シンプルに人間性が重視される
美容師を採用する際の採用する側の選び方は、
アシスタント:技術力よりも伸びしろや人間性
スタイリスト:技術力があって即戦力になることを重視するが人間性も重視
このように、結局のところ、人間性を重視します。
考えてみれば、ごくあたりまえの話ですね。
どういう人と一緒に働きたいかといったら、明るい人、前向きな人、ハキハキしている人、優しい人、素直な人、誠実な人、時間を守れる人、人の悪口を言わない人ではないでしょうか。
売れるスタイリストは技術力があるのはもちろんのこと、ポジティブさを持っている人だと言われています。
採用されやすい人もまた、ポジティブさを持っている人だと言っていいでしょう。