美容師になってからカットアカデミーに通うことは無駄ではない

美容師向けのカットアカデミーは、文字通り、美容師がカットを学ぶためのアカデミーです。
アカデミーとは専門学校を意味していますが、「美容師になるため」の専門学校ではなく「美容師のための」専門学校なのがポイント。
すなわち、美容師になったあとで通う学校だということです。
「美容師になるためならともかく、なったあとも学校に通うの?」と思うかもしれませんが、美容師になったあとでカットアカデミーに通うことはそれなりにメリットがあることなのです。

 

 

 

美容師がカットアカデミーで学ぶことは無駄なことではない

美容師は美容師の資格を取得するための学校に通うというルートを経て美容師になっています。
それなら、晴れて資格を取得して美容師になったあとは学校に通う必要はないように思えます。

しかし、美容師のみなさんはご存知の通り、卒業後にどこかの美容室に就職してすぐにお客様を担当できるかといったら、できません。
アシスタントと呼ばれる見習い期間が数年続きます。

なにも、意地悪で見習い期間を設けているわけではありません
美容師の資格を取得するために学んでいたとしてもそれは美容師の資格を取得するのに必要な知識を学んでいたのであって、実戦的なスキルが足りていないのです。
ですから、まずアシスタントとして働きながらスキルアップし、スタイリストを目指します。

つまり、アシスタントとして働くことがスキルアップに繋がってはいるのですが、それだけでいいのでしょうか?

美容師向けのカットアカデミーでは、主にカットについて学べます。
美容師向けの講習会(セミナー)でも実技を伴う物があるとはいえ、毎日セミナーがあるわけではありませんから、カットについて学ぶ機会はあるようであまりないのが実情です。
ましてや、アシスタント時代にお客様のカットを担当することはほぼありませんから、カット技術を伸ばそうにもなかなか伸ばせません。

その点、カットアカデミーに通えば、カット技術をしっかりと伸ばせます。
アシスタント期間を短くできるかもしれない可能性も秘めています。

 

 

 

美容師がカットアカデミーで学ぶとスタイリストとしてステップアップする

美容師向けのカットアカデミーは名前の通りにカットについて学べる専門学校であり、アシスタントが通うことでカット技術を伸ばせるというメリットがあるのですが、では、スタイリストが通うメリットはないのでしょうか。
結論から言うと、カットアカデミーにはスタイリストが通うメリットもあります。

美容師は、美容師免許を取得したらそこがゴールではありませんし、美容師として働き始めてもゴールではなく、アシスタントからスタイリストになってようやくゴールかと思いきや、スタイリストもまたゴールではありません。
スタイリストの中でもトップクラスのトップスタイリストと呼ばれるようになってゴール……と思う人もいれば、独立して自分の店を構えることがゴールだと思う人もいるでしょう。
いずれにしても、美容師は上を目指してレベルアップし続ける職業だと言えます。

アシスタントであろうとスタイリストであろうと上を目指し続けるのですから、カット技術をよりいっそう磨くに越したことはありません。
そこで、カットアカデミーです。

コロナ禍以前は、営業時間終了後の美容室でカットの練習をすることはめずらしくありませんでした。
しかし、コロナ禍においては密を避けるためにそういった勉強会を行っていないという美容室が多くなっています。
以前は無給で行われていた勉強会に働き方改革というメスが入って残業代が発生するようになったためにあまり開催されなくなったというのもあるのかもしれません。

美容師向けカットアカデミーに通うことは、勉強会やセミナーに通うのと同等かそれ以上にカットの勉強になります。
コロナ禍での今現在実技を含んでいるセミナーの開催数が減っていることを鑑みると、数少ないセミナーに申し込むよりも美容師向けカットアカデミーに通うほうがレベルアップに繋がりやすいです。

 

 

 

美容師はブランクがあってもカットアカデミーに通うことでカンを取り戻せる

美容師の中には美容師免許を持ってはいてもブランクがある人もいます。
特に、女性の場合は、結婚を機に退職するケースや産休・育休期間中は現場から離れていたという人も多いはずです。
今後、男性の育休が一般的になったなら、男性美容師も女性美容師同様にブランクが生じる可能性もあるのではないでしょうか。

ブランクがあると、どうしてもカンが鈍ります。

いきなり復帰するよりは、セミナーなどでカンを取り戻したいところではありますがしかし、コロナ禍の今はセミナー開催数がとても多いとは言えず、感染状況次第では開催中止になることもありえます。
セミナーのスケジュールと復帰のスケジュールとが噛み合わないことが考えられます。

けれど、カットアカデミーに通うのであれば復帰の計画に合わせてカットアカデミーに通い始めればいいので、スケジュールを立てやすくカンも取り戻しやすくと、いいことづくめです。

 

 

まとめ

美容師になりたい人ではなくなった人向けの専門学校がカットアカデミー

美容師になろうとしているのではなくすでになっているのにカットの専門学校ことカットアカデミーに通う必要はあるのか?
通わなければならないというような義務はありません。
必要か不必要かで論じるなら絶対に必要というわけでもないでしょう。

しかしながら、カットの技術は簡単に伸ばせるものではなく、お金を払ってでも伸ばす機会を得ないと伸び悩んでしまいます。

アシスタント期間を少しでも短くして一日も早くスタイリストになりたい。
スタイリストにはなれたけれどまだトップスタイリストにはなれていないからトップスタイリストを目指したい。
指名数を増やしたい、売上をアップしたい、いずれは独立したい。
そういう「したい(なりたい)」を叶えるのが、カットアカデミーに通うこと、ひいては、レベルアップすることです。