美容師という職業はブランクがあっても復帰できる

美容師は、ブランクがあったとしても、復職可能な職業です。
ですが、その一方で、どうやって復職すればいいかわからない人や、本当に復職できるのか不安な人もいることでしょう。
美容師のブランクからの復帰についてまとめます。

 

 

 

美容師がブランクから復帰することは困難なことではない

美容師としてブランクがあると、美容師としてのキャリアはもう終わってしまったと思うのではないでしょうか。
実際には、復帰する気持ちがあるなら、終わりではありません。
美容師免許を持っていてもブランクがある人も、ブランクがあっても復職した人も、めずらしくないからです。

新型コロナウイルスの影響で看護師不足が深刻となり、休眠看護師と呼ばれている就労していない看護師に復職を呼びかけることがニュースで報じられました。
美容師にも休眠状態の人、資格を持っていても今は就労していないという休眠美容師がいます。

ブランクの理由はさまざま、かつ、人それぞれ。
美容師に多いヘルニアなどの健康面で退職せざるをえなかった人。
人間関係に疲れてしまって退職した人。
結婚・出産・育児のために現場から離れた人。
その他、事故や病気で辞めることになったという人は意外と多いです。
そういう休眠美容師が何十万人といると言われています。

その何十万人すべてが復帰を希望しているわけではなくとも何割かは復帰を希望しているわけですが、問題は、どうやって復帰するかです。
美容師としてブランクがあっても復職することは困難ではないものの、技術職ですから技術が錆びついていないかを確認する必要はありますし、錆びついていたらどうやってふたたび磨き上げるかといった課題はあります。

 

 

 

美容師としてブランクがあるならアシスタントからリスタートする

美容師としてブランクはあるが復職したいのであれば、復職は復職でも、「アシスタントとして復職する」というルートがあります。
アシスタント時代に辞めた人でもスタイリスト時代に辞めた人でもアシスタントとして働く、という意味です。

せっかくスタイリストになれていたのにアシスタントとして働くなんて……。
そんな声が聞こえてきそうですが、アシスタントとしてリスタートするのは実は理にかなっています。
なぜなら、そうすることでカンを取り戻しやすいからです。

ブランクがどれくらいあったかにも左右されるものの、ごく短いブランクならともかく、長期のブランクがあるとそれまでどんなに経験を積んでいるとしてもカンが鈍っています。
その状態でスタイリストとして復帰するとどうしてもつまずきやすく、上手くいかないことに悩んでふたたび退職などということになりかねません。

その点、過去にスタイリストだったとしてもアシスタントとしてリスタートすることでカンを取り戻せますし、カンが戻った暁にはスタイリストを目指せばいいわけです。
もともとスタイリストだったなら、短期間でもう一度スタイリストに返り咲ける可能性があります。

過去にアシスタントだった場合も、今度こそスタイリストになるという目標ができますし、アシスタント時代にどこまで習っていたかによって、そして、それを理解してくれる職場を選ぶことによって、ゼロからのスタートにはなりません。

 

 

 

美容師としてのブランクが不安ならカットスクールに通ってから復帰

もともとがスタイリストとして働いていてブランクがある美容師の場合、「スタイリストとして復職する前にカットスクールに通う」というルートがあります。
まずカットスクールに通うことで美容師として万全の状態を取り戻してそれから復職する、という意味です。

カットスクールに通うのにはお金がかかりますがしかし、特にブランクが長かった人はカットスクールカットアカデミーと呼ばれている専門学校に通ったほうが技術を取り戻すのみならず技術が向上します。

美容師向けのセミナーに参加するという手もあります。
ただ、今現在、コロナ禍ということで実技指導を受けられるセミナーの開催数が減っています。
ぽつぽつとセミナーを受講するよりは、がっつりとスクールに通うほうが、早く復職しやすいのではないでしょうか。
そう考えると、復帰したくて一日も早い復帰を希望しているなら、カットスクールに通うことは遠回りのようで近道です。

なお、セミナーは、感染状況次第では開催延期になったり開催延期になったりします。
オンラインセミナーは感染状況に左右されることがないため、セミナーを視野に入れているなら、まずはオンライン形式のセミナーに出席してみてください。

あとは、カットスクール=通うというイメージがありますが、特許を取得していて小顔カットやアニメカットとして知られるSTEP BONE CUTのスクールことSTEP BONE CUT SCHOOLオンライン形式のスクールです。
公共交通機関を乗り継いでスクールに通うことに不安がある人は、セミナーだけでなくスクールもオンラインのほうが安心できると思われます。

 

 

 

まとめ

美容師としてブランクがあっても何とかなると言えるほど復職は可能

美容師としてブランクがあったけれど復職できたという人は実は割といます。
女性は結婚・産休・育休でブランクが生じることがありますが、産休・育休を経て復職したという人はめずらしくありません。
50代になると難しくなるものの、30代から40代であればほぼ復職できると言われています。

ブランクが長ければ長いほど、「明日から復帰します!」とはいきません。
が、美容師は美容師でもアシスタントとして復職する、カットスクールに通ったりセミナーに参加したりしてカンを取り戻してから復職するというルートがあります。
何とかなるわけです。
もちろん、適当にやっていて何とかなるほど甘くはありませんが、復職したいと真剣に考えているなら必ずや復職できます。