美容師がスキルアップするための練習方法はあるのでしょうか?
結論から先に入ると、あります!
ただ、美容師と一言で言っても、アシスタントもいればスタイリストもいるわけですから、アシスタントとスタイリストとを分けて、それぞれのスキルアップに繋がる練習方法をまとめて解説します。
美容師がスキルアップするための練習方法1:アシスタントバージョン
アシスタント美容師がスキルアップする練習方法を解説します。
その前に。
何を練習するのかを簡単にまとめてみましょう。
【基礎中の基礎】
シャンプー技術
ブロー技術
カラー技術
カット技術
【基礎】
ヘアセット技術
メイクアップ技術
【接客関連】
接客全般
カウンセリング
トーク
見習い期間であるアシスタント美容師がスキルアップするためには、こんなにも練習しなければならないことがあります。
「どれを練習すればいいの?」と思ってしまうのも無理はない量ですが、「どれか」ではなく「どれも」です。
全部が練習対象です。
〈シャンプーの練習方法〉
お湯の温度は適切か、お客様や自分の服を濡らさずにシャンプーできるか、爪を立てずに洗えているか、シャンプーを素早く泡立てられるかなど、シャンプーひとつとっても多くのことを練習しなければなりません。
自分で自分のシャンプーをするだけでは気づけないことも多いので、誰かに練習させてもらい、かつ、どうだったか遠慮なくいってもらいましょう。
あとは、シャンプーの上手い先輩に自分をシャンプーしてもらうことでコツを掴みやすくなると言われています。
〈ブローの練習方法〉
マネキンは熱かったとしても熱いと言いませんから、そういう意味では誰かに練習させてもらったほうがいいです。
同居家族がいるならお願いしやすいのではないでしょうか。
〈カラーの練習方法〉
カラーはマネキンでも練習可能ですが、人毛と人工毛とでは発色が微妙に異なるため、最終的には誰かにお願いしたほうがいいです。
ただ、カラーの薬剤はお店の備品ですから、どう練習するとしても無駄使いしないようにしなければなりません。
〈カットの練習方法〉
シザーの動かし方に関しては実際に切らなくても練習になります。
したがって、最初は切らずに動かすだけの練習を重ね、慣れたらマネキンを使い、それにも慣れたらようやく誰かにお願いできます。
切った髪はくっつきませんし、シザーは誰かを傷つける可能性のある刃物です。
ですから、先輩やカットモデルの方などに練習台になってもらうのはある程度成長してからの話ですし、いくら練習でも本番と同じ緊張感で臨んでください。
〈ヘアセットやメイクアップの練習方法〉
自分の髪や顔で練習できます。
が、自分の髪や顔と誰かの髪や顔とでは勝手が異なるので、自分で練習を重ねるだけでなく誰かに練習台になってもらったほうがいいです。
〈接客関連の練習方法〉
いらっしゃいませと声をかけるのも、お客様に椅子に座っていただいて椅子の高さを調整するのも、シャンプー台へ案内するのも、接客です。
接客も、カウンセリングも、施術中のトークも、意識しなくてもするっと出てくるくらいになるまで、ひたすら繰り返します。
頭の中でイメージすることも大切ですし、実際に動いて口に出すことも大切です。
美容師がスキルアップするための練習方法2:スタイリストバージョン
スタイリスト美容師がスキルアップする練習方法を解説します。
といっても、スタイリストはアシスタントを卒業できたくらいには基礎が身についているわけですから、基礎中の基礎であるシャンプーやブローの練習をみっちりとやる必要はないと言えます。
では、何をどんな風に練習すればいいのか?
1.苦手なことが得意になるまで練習する
2.得意なことがもっと得意になるくらい練習する
3.新しいことが自分の物になるように練習する
このあたりが練習のテーマになります。
苦手なことはそのままにしておいたらスキルアップできません。
得意なことをもっと得意にするのも立派なスキルアップです。
今までの自分になかった物を自分の物にするのももちろんスキルアップになります。
勤務している美容室がどういうスタイルをとっているかにもよりますが、カットモデルを募集している美容室であればカットモデルの方に施術するという練習方法をとれます。
その際、苦手なことも得意なことも練習してください。
あとは、今まで挑戦したことがないこと、美容師以外の資格を取得するのもスキルアップです。
美容師がスキルアップするためにはとにかく練習方法をリピートする
美容師がスキルアップするための練習方法は、細かく、しかも、多岐に渡っています。
そのどれかひとつではなく全部を練習するのは、とても大変です。
ですが、練習しなければスキルアップになりません。
そして、ただ練習するだけでもスキルアップにはなりません。
美容師がスキルアップするための練習方法を、とにかく、何度も、何度でも練習する。
そこまでしてようやくスキルアップが叶います。
厳しいようですが、「練習方法はこうです、じゃあ練習してください」と言われて1回練習して「はい、終わり」にはならないのです。
技術指導のあるセミナーを何回も受講する。
カットスクールに通う。
時にはマンツーマンで教わる。
動画を繰り返し見る。
練習方法をリピートする方法は何通りもあります。
まとめ
美容師のスキルアップには練習方法の反復という努力の積み重ねが必須
美容師が簡単にスキルアップできる練習方法を探しているなら、残念ながらそんな練習方法はありません。
美容師がスキルアップするためには、いくつもある練習方法を反復するしかないからです。
言い換えればそれは努力の積み重ねです。
努力することなくスキルアップができるはずもないということですね。
ただ、今は、練習用の動画がある時代です。
パソコンがなくてもスマホがあれば動画が見られますし、オンラインセミナーに参加することも可能です。
マネキンとカットモデルで練習するしかなかった時代にくらべれば、練習方法の選択肢が増えています。
練習しやすくなっているのですから、練習方法を反復しやすくなっているとも言えるのではないでしょうか。
便利な物は利用して、美容師がスキルアップするのに欠かせない練習方法のハードルを下げましょう。