美容室独立に最適な年齢は決まっているのでしょうか?
結論から言うと、決まっていません。
独立に最適な年齢はその人によって違うため、「何歳がベスト!」とは一概に言えないのです。
ですが、「これくらい」といった目安、ベストかどうかは個人差があるけれどベターな年齢はある程度決まっていますので、それについて解説します。
美容室を独立する年齢は若過ぎても若くなさ過ぎても良くない
美容室を独立する年齢は好きにしたらいいのか?
決めるのは自分、という意味では、好きにしていいでしょう。
とはいえ、「本当にその年齢でいいのか?」という疑問や不安が生じるのは無理からぬことです。
美容室を独立する年齢は、目安としては、『若過ぎず、若くなさ過ぎず』。
曖昧ですが、これには理由があります。
美容室を独立する年齢が若かったら?
若ければ体力がありますから、自分しか美容師がいない1人美容室でもなんとかなります。
また、体力がある若いうちに頑張ってリピーターを増やせば、年齢を重ねてからも経営が楽になると考えられます。
ただ、若いうちに独立すると、
・自己資金が貯まってからの独立なのか?
・キャリアを積んでいるのか?
この2点に難があるのではないでしょうか。
かといって、年齢を重ね過ぎてしまうと、
・体力的にしんどくはないのか?
・トレンドについていかれるのか?
今度はこの2点に難が生じます。
そういうわけで、『若過ぎず、若くなさ過ぎず』としました。
もう少し具体的な数字を挙げると、美容室を独立する平均年齢は30歳前後というデータがあります。
美容室を独立する年齢が20代でも若過ぎるということはないが
美容室を独立する年齢が20代と比較的若いケースでのメリット・デメリットを考えてみましょう。
若ければ若いほど心配なのが、自己資金がきちんと貯まってからの独立なのかという点です。
融資を受けるという手があるといっても、それは借金を背負うに等しいわけで、20代のうちから大きな借金を背負うプレッシャーに耐えられるのかという話になります。
100パーセント融資で開業できるわけでもないので、自己資金もなしに独立を考えるのは無謀だと言わざるをえません。
ただ、自己資金はこれくらいで融資はこれくらいで、毎月どれくらい返済があって、返済に何年かかるのかと、お金の計算がきちんとできているなら、20代での独立は無謀ではなくなります。
何より、自己資金がある程度貯まっているのであれば、20代で独立しても何の問題もありません。
実際、20代で独立している美容師もいます。
自己資金があるのに独立するのが無謀なケースがあるとしたら、技術力や経験が皆無なケースですね。
美容師免許を取ったと同時に開業するのは無謀も無謀です。
少なくとも、アシスタントを何年か経験してからでないと技術力も経験値も不足しています。
20代でも自己資金があってキャリアも積んでいるなら、美容室を独立する年齢として早過ぎるということはないです。
それに、体力があってトレンドにも敏感なうちに開業できれば、お客様を獲得しやすいという大きなメリットがあります。
美容室を独立する年齢が30代・40代だとしたらどうなるのか
美容室を独立する年齢が30代と少し落ち着いた段階でのメリット・デメリットを考えてみましょう。
この年代であれば、自己資金がまったく貯まっていないということはないと思われます。
よって、自己資金というハードルは容易にクリアでき、キャリアについても十分に積んでいる年代です。
じゃあ美容室を独立する年齢として何の不安もないのかというと、不安要素はあります。
20代とくらべると体力が落ちているので、特に1人美容室の場合は1日に何人ものお客様を1人で担当してやっていけるのかという点に不安があります。
もっとも、30代であればまだまだ体力はあるほうなので、体を壊すような無理は働き方をしなければ大丈夫なはずです。
トレンドについていかれるのかという心配も、30代であればまだまだ無用ではないでしょうか。
とはいえ、トレンドについてまったく学ばないというような向上心のなさではつまずくと言えます。
よって、30代であれば美容室を独立するのに遅過ぎるということはなく、むしろ適していると考えられるのですが。
美容室を独立するのが40代になってしまうと、少々厳しいです。
体力ががくんと落ちることや、トレンドについていきにくくなることが理由です。
体力に自信があってトレンドにもアンテナを張っているという自負があるなら、何とかなるかもしれません。
ただし、融資を受けた場合、50代になっても60代になっても美容師として働いて返済していかれるのかという懸念材料を抱えることになります。
まとめ
美容室を独立するのに適した年齢は若過ぎず、若くなさ過ぎず
美容室を独立するのに最適な年齢は決まっていません。
それぞれにとってベストなタイミングがあるからです。
ただ、ベストではないかもしれずともベターな年齢、目安となる年齢は決まっています。
若過ぎず、若くなさ過ぎない年齢。
美容室を独立する年齢の平均は30歳前後で、遅くとも35歳までには独立する人がほとんどです。
早ければ20代で独立する人もいます。
若くとも自己資金が貯まっていれば問題ないものの、若いがゆえに自己資金が貯まっていないのであれば融資額が最小で済むくらいには貯めたほうがいい、すなわち、何年か独立を遅らせてでも自己資金を貯めるべきです。
逆に、自己資金をもっと貯めたいと独立をずるずると先延ばしにしてしまうと年齢が上がってしまい、体力不足やトレンドについていかれないといった不安材料が生まれます。
若いほうが体力がある。
歳を重ねたほうが経験値がアップしている。
それぞれにメリットもあります。
美容室を独立するタイミングは年齢のことも考慮しなければならないとはいえ、自分にとってのベストを模索してください。