美容室の売上を少人数でもアップすることは可能なのか?
結論から言うと、可能です。
少ないスタッフで経営している少人数制の美容室が多いか少ないかで言ったら、あちこちにありますよね。
そういうケースでも売上をアップすることは不可能ではありません。
ただし、少人数ゆえに売上がダウンしてしまったという落とし穴も存在しています。
美容室の売上は少人数でもアップすることができる
売上をアップしやすいのはスタッフが数多く存在しているタイプの美容室かというと、そうとも限りません。
多くのスタッフを抱えている大規模美容室は、そのスタッフ一人一人に数多くのリピーターがついていれば売上に繋がります。
しかし、リピーターがついていなければ、しかも、リピーターの確保が見込めなければ、スタッフの多さは人件費という足かせになります。
また、多くのスタッフが動ける店舗ともなればそれなりの広さや設備が必要となりますから、家賃・光熱費・設備費といった支出が増えます。
スタッフが多いことで休みが取りやすかったりシフトを組みやすかったりというようなメリットもあれど、スタッフが多いということはそれだけ支出も増えるということ。
その点、少人数制の美容室であれば、人件費がかさんでしょうがないという心配は少なくともありません。
美容師が一人であろうと、二人であろうと、三人であろうと。
少人数制の美容室であろうとも、基本をしっかりと押さえればいいのです。
新規顧客を獲得しつつ、来店してくださったお客様をきちんと接客し、リピーターになっていただけるようにする。
そういう基本が売上に繋がっていきます。
美容室の売上は少人数のせいでダウンしてしまうこともある
美容室の売上は少人数でもアップすることが可能である一方で、少人数であるがゆえに売上がダウンしてしまうこともあります。
言わば、少人数ゆえの落とし穴です。
では、スタッフが少人数だとどんな落とし穴があるのか?
多いのは、「電話が繋がらないこと」です。
例えば、夫婦2人で経営している美容室だとします。
奥さんが電話対応や受付業務をして、旦那さんが施術に専念する。
こういうパターンであれば少人数でも電話は繋がりやすく、リピーターあるいは新規のお客様を逃がさずに済みます。
ところが、同じ少人数制美容室でも、3人いるスタッフが3人とも施術を担当していたら電話に出られないタイミングもありますよね。
スタッフ兼オーナーで1人しかいない美容室でも同じことが言えます。
今時はネット予約があたりまえで電話予約は廃れていると思いきや、ネットに疎いシニア世代の方もいらっしゃいます。
ネットで見ると予約が埋まっているけれど何とかならないだろうかと電話をかけてくるお客様もいらっしゃいます。
とにかく、電話というお客様とのパイプをないがしろにはできないのです。
「予約の取りにくさ」はお客様が離れる原因のひとつ。
電話予約しか対応していないなら電話には絶対に出なければなりませんし、ネット社会の現代においては電話予約のみならずネット予約できるように対応していかなければなりません。
他には、ポスティングなどによる新規顧客獲得を怠ったことで売上がダウンしていったという話も聞きます。
人数が多い少ないは関係なく、忙しい忙しくないも関係なく、やるべきことをきちんとやらなければ、売上がダウンすることはあってもアップすることはありません。
美容室の売上を少人数でもアップさせるために具体的にはどうすればいいのか
美容室の売上は少人数でもアップ可能。
では、美容室の売上を少人数でアップさせるには、具体的にどうしたらいいのか。
やるべきことをきちんとやる、それを具体的に言うと、
電話が繋がりにくい→1人は必ず電話対応するようにする
WEB予約に対応していない→対応させる
ポスティングなど→ポスティングは必須ではないが新規顧客獲得を怠るのはNG
美容室の売上アップのカギはリピーター・単価・利用頻度のみっつだと言われています。
中でも重要なのはリピーターです。
少人数でもリピーターを獲得すれば売上に繋がり、売上アップも見込めます。
顧客の何割かがリピーターだから大丈夫。
とは言えません。
そのリピーターの方々が他の美容室に流れない保証などどこにもないからです。
リピートしてもらえるような接客、そして、技術の維持が必要となります。
あとは、店舗内の掃除や、現在であれば新型コロナウイルス対策など、あたりまえ過ぎるほどあたりまえのことももちろんやってください。
カット技術を磨いたり維持したりするためのセミナー(講習会)も視野に入れましょう。
まとめ
美容室の売上を少人数でアップするには落とし穴にはまらないこと
美容室の売上は少人数でもアップさせられる反面、少人数ゆえにダウンしてしまう落とし穴が存在しています。
少人数ゆえに、電話対応しづらい。
少人数ゆえに、ネット予約に対応させる担当者がいない。
少人数ゆえに、ポスティングなど新規顧客獲得に割く人手がいない。
少人数ゆえに、掃除が行き届いていない。
少人数ゆえに、セミナーに参加する余裕がない。
色々考えられますが、「少人数だからしかたない」と思考を止めてしまっては次のステップへ進めるはずもありません。
少人数でもやろうと思えばやれるはずであり、そのやれるはずのことをやらないから売上に繋がらないのです。
少人数ゆえの落とし穴に落ちたまま「少人数だからしかたない……」となるのではなく、「少人数でもなんとかなる(する)!」と落とし穴から脱出する気概を持ってください。