美容室のオーナーの仕事とは主に「経営」すること

美容室のオーナーの仕事とは何だと思いますか?
オーナーというと指示を出す側というか優雅なイメージがあるのではないでしょうか。
実際には、美容師が独立した場合はオーナーと美容師を兼ねていることが多く、美容師としての仕事もオーナーとしての仕事もこなさなければなりません。
では、オーナーとしての仕事とはどんな仕事なのか。
その仕事内容に迫ります。

 

 

 

美容室のオーナーの最大の仕事は「経営」

美容室のオーナーと美容師との仕事を兼任していると、どちらの仕事もこなさなければならないわけですが。
その際、どちらの仕事にも全力で取り組むのは当然とはいえ、どちらかを優先するとしたら、オーナーの仕事を優先することになります。
オーナーのどんな仕事か?
それは、経営に関することです。

他に美容師を雇っているなら、少なくとも、美容師の代わりはいますよね。
しかしながら、オーナーの代わりはいません。
他にスタッフがいる場合は特に、オーナーが美容室という船の経営という舵をしっかりととっていかないと、スタッフもろとも転覆することになってしまいます。

では、美容室のオーナーが最優先すべき仕事・経営とは、具体的にどんな事柄なのか?

第一に、集客
美容室はお客様がいらっしゃらないことには仕事にもお金にもなりません。
集客のために宣伝することや、集客のために戦略を練ること。
これらはスタッフの意見を取り入れることもあるものの、オーナーが考えそして実践すべきことです。

第二に、資金繰り。
お金に関することですね。
レジ打ちや日々の売上の入力等は誰かに頼めるとしても、経費の管理や光熱費の支払いや融資を受けた場合の返済計画などお金に関することのほぼ全部はオーナーの管轄です。

第三に、教育
一人美容室であれば自分以外の美容師を雇うこともなく、教育する必要がないケースもあります。
また、自分以外のスタイリストにアシスタントの教育を任せる、カットスクールのような外注できるところを利用するという手もあります。
が、自分以外に美容師がいてその美容師を育てようと思うなら、戦力を育てたいなら、それはオーナーの仕事です。

第四に、その他。
その他ってなんだと思うかもしれませんが、集客と資金繰りと教育以外のその他の雑務すべてが美容室オーナーの仕事と言っても過言ではないのです。
これについては後述します。

 

 

 

美容室のオーナーの仕事は雑務が多い

美容室のオーナーの仕事は雑務が多いです。
とても多いです。

美容室の仕事に欠かせない、シャンプー類にカラーやパーマの薬剤といった消耗品。
コロナ禍においては消毒薬も必需品となりました。
シザーやドライヤーといった小物から、セット面やシャンプー台といった大物まで。
物品のすべてを管理そして発注するのはオーナーの仕事です。
在庫管理表のような物を作って誰が見ても残量がわかるようにすると発注のタイミングが可視化できますが、そういう表を作るのがそもそもオーナーの仕事の範疇に含まれています。
仮に、誰かに任せるとしても、どの薬剤をどれくらいの量をどのタイミングで発注するのかなど基準をきちんと決めなければなりません。
誰かに丸投げはできないということです。

他にも、例えば、集客のためにクーポンを配ることになったとしたら、そのクーポンを用意するのはオーナーの仕事となります。
美容室掲載サイトに掲載する電子クーポンであればその内容を考えなければなりませんし、ポスティングするチラシにクーポンをつけるとしたらクーポン内容を考えるのみならず、チラシのデザインや印刷を手配しなければなりません。

細かいことを挙げていったらきりがないほど、美容室オーナーの仕事は多岐に渡っているということです。

何をするにもオーナーの仕事になると言っても過言ではないのです。
今であれば、感染症対策もオーナーの仕事の内です。

 

 

 

美容室のオーナーと美容師の仕事を並行しなければならない

美容室オーナーは経営に関するありとあらゆることが仕事です。
スタンプカードを作ったりポスティングチラシを作ったりといった一見経営に関係すると思えないような雑務でも、「スタンプカードを使った集客」に「ポスティングチラシを使った集客」なわけですから、それらのデザインや印刷をどこかに依頼するのは経営の一環となります。

問題は、美容室オーナーとしての山のような雑務と美容師としての仕事を並行しなければならない点です。

美容師としての仕事も単純ではありません。
オーナーとして仕事をする片手間で美容師をこなすわけにはいかないということです。
その上、美容師は長時間立ったままで仕事をすることになりますから、体力勝負でもあります。

つまり、美容室オーナー兼美容師として働くことは簡単なことではないのです。
ましてや、雇われ美容師としてプロの美容師として働いたことはあっても、経営者としての経験は積んでいないはずです。
にもかかわらず、オーナーになった日からオーナーとしてやっていかなければならないのですから、簡単なわけがないというもの。

よって、簡単な気持ちで独立を考えることはおすすめできかねます。
しかし、美容室のオーナーと美容師という二足の草鞋を履いている人はたくさんいます。
絶対にできないことではないのもまた事実です。

 

 

 

まとめ

美容室のオーナーと美容師との兼業は大変だができないわけではない

美容室のオーナーの仕事とは「経営」。
言い換えれば、経営に関することすべてです。
それはつまり雑務を含んでいるというか雑務が非常に多い!
ざっくりまとめると、集客や資金繰りや物品の管理・発注。
その他の雑務すべてオーナーの仕事と言っても大袈裟ではありません。

しかも、美容室オーナーとして雑務もこなさなければならない上に美容師として体力仕事もこなさなければなりませんから、ただでさえ簡単なことではない経営がより簡単ではなくなっています。

ゆえに、生半可な気持ちで独立を考えるのはおすすめしません。
が、美容室オーナー兼美容師をやってのけている人もいるのはまぎれもない事実であり、美容室オーナー兼美容師は不可能な道ではないことを示しています。